戸惑いの惑星を見て戸惑っているという話

久しぶりのトニセン仕事!
2014年にトニセン主役のミュージカル「ON THE TOWN」(通称トニミュ)がありましたが、ストレートプレイは2004年の「SAY YOU KIDS」以来。しかも今回は出演者が3人だけ。トニセン自身がコンセプトを考えた「今まで見たことのない舞台」を見せる、という宣伝文句で、どんなものやらさっぱり想像つかないまま観てきました。

私が観たのは公演2日目の1/22(日)昼公演なのだけど、初日の感想がなぜかTLに全く流れてこなくて、すごく困惑したのでした。感想どころか、観てきたという報告すらほとんどなし。私がフォロー数少ないから仕方ないところもあるんだけど、知ってるレポ垢見ても曲名くらいしか情報が落ちてなくて(パンフを見ればわかる)、戸惑う舞台だとは言ってたけど、これは感想も呟けないくらい戸惑ってる?もしかして褒めるところが見つからないくらいつまんなかった?と不安になりながら翌日劇場に向かいました。

実際に自分が観て、ネタバレを気にして何も言えなくなる気持ちもわかるし、何を言えば地雷になるのかわからないTLの雰囲気もわかるし、かと言って感じるところが無い作品では決してないはずだから感想を何も言わないのはおかしいだろ!という葛藤が生まれて大混乱。そんな感じでずっと戸惑っていたのですが、この戸惑いも記録しておくと将来の自分が面白いかも、と思い立って書き落とすことにしました。他の人には全く面白くありません。レポじゃないから全く役にも立ちません。チラ裏お焚き上げ企画。はやく成仏したい。

初見の感想。覚えていること。

以下が初見時(グローブ座2日目)の感想とか考えたこと羅列。順不同。思い出したら追記する。

  • よったんかわいい!!!(歓喜)
  • こんなによったんがかわいいってことくらい、初日の人たちは教えてくれても良かったのでは???(怒)
  • こんなにサカナガなんだからサカナガ推しの人はもっと喜んでいいと思うのだが???(憤怒)
  • 「見たことない」というよりは「懐かしい」。小劇場の舞台っぽい。装置の移動の仕方とか脚本とか扉を開けると強い光が射し込む演出とか。生演奏にトニセンの歌があるところだけが特別。
  • コンサートではないから、座っておとなしく曲に手拍子するのはミュージカルと同じノリ。
  • 生演奏のアナログな感じも小劇場ぽい。遊◎機械とかなんかそっち系…。トニに似合ってる。
  • 宇宙がどうこう言い出す感じはヒロムっぽい。やはりジャニフワならぬトニフワ*1…。
  • 楽器は、役として演奏するのか演奏自体が出し物(?)なのかが気になってたんだけど、前者で良かった。上手くなくても別に問題ない。譜面のメロディを演奏してみたら3人全員が何故か知っているということに気付いて、そこから共通の記憶につながっていく伏線というだけだった。
  • トニ曲がどう使われるのかも気になってたけど、ミュージカル的に台詞の代わりに歌で表現するのとは違って、場面転換の曲を自分たちで歌うって感じだったから、ミュージカルじゃないよという説明に納得した。この作品用の新曲だけは共通の記憶に繋がる曲なのでストーリーに絡んでいる。
  • だから正直なところ、トニ曲はストレートプレイのBGMとして消化してしまったので、あんまり覚えてない…。もったいない。演劇的な振付ではあったから、Songsの絶体絶命の感じに似てるなと思った。
  • 「手紙代筆業」という特殊なキーワードがでてくるのはいかにもG2脚本ぽいし、伏線を無理やり繋ぐところもG2さんぽいけど、今回はテーマが手紙代筆とは別にあるからか綺麗にまとまったシナリオになってる気がする。(上から目線)
  • 今回のストーリーのテーマは「無意識・当たり前という感覚」「将来は予め決まっているのか」みたいなところかと思ったけど、私のアンテナは偏ってるから…。こういうことをトニセンが話していたのなら興味深いな。G2さんはトニとの雑談からシナリオを構成したと言っていたけど、どこまでがトニ自身の言葉なのか想像すると面白い。
  • まーくんさんとひろしは、演技口調のクセがめちゃくちゃ出てる気がする。最近気にならなかったのはストレートプレイが無かったから?それとも自分の喋り方のクセをワザと演じてるということ?(混乱) これは公演終盤にもう一度見れば分かるかも。
  • イノが演じる長谷川は人格喪失症で、自分の記憶も曖昧だから終始心許ない様子で、そのオドオドしたところが庇護欲をそそる。つまりかわいい。あんまりこういうキャラは記憶にない。いつものイノとも違う気がするけど、実際のところはどうなんだろう。
  • ひろしが研究者役なのはめちゃくちゃわかる!言ってることがだいたいこーさまと同じ。
  • ひろし、マダム役うますぎる…!
  • まーくんさんの演じる三池の粗暴な感じは、昔のまーくんさんのキャラっぽい。最近めっきり貞淑キャラだから懐かしい。でもネクジェネではたまに出る。トニの中でのマサキャラ、ということ?トニみんな「まるで自分みたい」と言ってたから、貞淑だと思ってる私の方が勘違いなのかも…。
  • 店で初めて会った女性と恋に落ちて唇を貪りあう三池の一人芝居がエロい。まさかこれも実話…?!

絶望的に音声認識能力と記憶力が欠けているので、台詞とか衣装とか振付とか、そういうファンが大事にしてるところは何一つ覚えてなくて、観てどんなことを考えたかしか覚えてない。つまり、考えごとをしながら観ているから内容を覚えられない。これは舞台を見るのに向いてないのでは…?

TTTから派生して色々考えたこと


◎トニコンについて

TTTというのはトニセンがなんかやる時のプロジェクト名みたいなものらしくて、少年隊なら「プレゾン」として毎年青劇でやっていたけど、もっと柔軟に不定期にやりたいなー、次は何も決まってないけど、というゆるさみたい。ゆるい説明で申し訳ない。だから、続くかどうかも今回の反応次第なのかもしれない。
今回の舞台が発表された時も散々みんな戸惑ったのでした。
「トニセンがグローブ座のキャパ…!チケット難の実状が分かってなさすぎでは?!」「トニ曲を歌うんだったら、トニコンならもう少し広いところでたくさんの人が観れるのに、なんでわざわざ舞台でやるの?」
ニコンは2003年を最後にしばらくやってなくて、2008年、2009年と復活して、そこからまたやっていません。それを言うならカミコンも2009年を最後にやってないんだけど、カミはオカダさんの映画仕事の立て込み方がハンパないから、カミコンやれるならブイコンやろう?と言いたくなる。ブイコンが2年に1回になりつつあるから、ブイコンのない年はせめてトニコンかカミコンをやってくれ、というコンサート枯渇に苦しむブイ担のうめき声があちこちから聞こえてきます。

基本的にアイドルファンはコンサートが好きで、かつ、チケットが取れないのは困るんですよね。つまり、TTTは多くのファンの願望を満たせていない。せっかく取れたチケットで劇場に足を運んで「あー、でもトニコンが見たかった」となるのは残念。
トニだってそんなファンの気持ちが分かってないわけないと思うから、それでもTTTとしてやりたいことってなんだろう?それが分かるともっと楽しめるのかもしれないなーと思いました。
そう言っておきながら、次のTTTは「今まで見たことのないコンサートをやります」とか言ってトニコンやってる可能性もあるけど。

例えば、ブイコンの中にトニパートとカミパートがあれば(1曲だけじゃなくて各々30分くらい)、みんなは満足なんだろうか。トニコン、カミコンとして別でやるよりも、1回のチケ取りで全部一気に見れるからお得な気がするけど。ブイとカミは見たいけどトニには興味ないの、って人には迷惑かもしれないなぁ。これは先日のキンキコンを事例として検討してみると面白いですね。TTTでもブイコンでも見れなくてトニコンでしか見れないものって、何があるだろう。


◎相場について

幸いなことに希望公演のチケットは入手できたので、探したりしていなくて状況がよくわからないのですが、皆さん希望通りに取れたのでしょうか。先抽選の後振込だったり1口2枚までだったりでいつもと勝手が違いましたが、当日券もそこそこ用意されているみたいなので、それで入れたという方もいるかもしれませんね。
「相場理解」をしなきゃいけない局面にはまだなってないのですが、今回のトニフワはS席11800円でした。何の気なしに当選メールで案内されるがまま振り込んだのでチケット代を把握していなかったのですが(良いカモ)、友人に「3人しか出てない舞台で10000円以上って高いね」と言われて初めて気付きました。S席で比較すると、6月の新国立劇場のまーくんさん舞台は8640円で、滝沢歌舞伎は12500円、同じグローブ座だと、ヒナの一人舞台のイフオアは5500円(安い!)上田くんの舞台は8800円でした。私の感覚的には、オリジナルのストレートプレイなら8000円台が妥当な気がします。生演奏のミュージシャンが4人出演しているけれど、ミュージカルの生バンドと比べると人数が格段に少ないし、その分を割増すとしても9000円。そう言えば申込時にミュージカルかどうかとみんなが戸惑っていたのは、この価格が理由だったのかもしれない。高額転売に手を出す人は、定価11800円に対してどのぐらいの相場を妥当と思ってチケットを買うんだろう。例えば5万出すとしたら、この舞台には5万出す価値があると判断しているということだけど、それはどういうことだろう。定価でチケットを買った私だけど、新幹線往復約25000円を出しても惜しくないと思ったのはどういう判断基準なんだろう。そういう「現場の価値」を深く考えずに無意識に感情のおもむくまま金を出していたけれど、改めて定義づけできないものかな、と思いました。

ここ最近のトニ舞台ではグッズ品薄問題が勃発していていて、初日のグッズレポをみんな戦々恐々として見守っていたけれど、個人プロデュースのグッズもほぼ個数制限なく買えるし、現時点で売り切れたという話は聞きません。グッズの転売相場もどうなってるか知りませんが、これまでの反省をふまえて多めに用意してくださったんだろうか…余ったらどうしよう…。高めのチケット代にはグッズ量産の経費も含まれているんだろうか、と現実的なことを考えてしまいました。

FCでもチケットが取れなかったりしたのに、舞台PRの露出はわりと多くて、一体誰に対してPRしているの?という戸惑いもありました。元旦しゃべくり007にもSongsにも出ちゃった…!今回の舞台はグローブ座主催でトニ発信でG2さんに参加を依頼したりして、いわば自主制作舞台なところがあるかと思うので、スポンサーがいない分チケット代が高いとか…?PRしているのは、次回TTTのスポンサー集めが目的…?ジャニーズのベテラン人気アイドルに対して、めちゃくちゃ現実的なことしか考えられないジャニオタ社会人ですよ。


◎ネタバレについて

ツイッターでも散々うだうだ言って申し訳なかった!2/1発売の週刊TVガイドに4ページのレポが載って、これはネタバレしすぎ!って意見が圧倒的だったんだけど、ネタバレに無頓着な私の感想はこちら。


レポだからネタバレしても別に良いとは思うけど、ちゃんとこれから観る人のことも配慮した編集にはなっていたように感じたのです。

そもそも何故ネタバレを避けるかというと「それを知ると楽しみが半減するから」で、公式だって楽しんでもらいたくてPRするんだから、知って楽しみが減るようなことを事前にバラすわけないんですよ。そこはある程度信用して、公式がOK出した情報は見ても良い、というマイルール。逆に公式サイトに載ってるストーリーやキャラ紹介を把握してなくて楽しみ損ねたらそれは自分の予習不足として反省する姿勢です。
それは私が、目の前で流れていく情報を即時に処理する能力が低いので、ある程度の事前情報を入れておかないと理解しきれず終わってしまう、という経験が多々あるが故の行動なので、情報処理能力が高いとか何度もリピれるとか、全てを新鮮に受け止めたいとか、事前情報を入れたくない人たちの事情もわかります。
つまり、ネタバレを避けるも避けないも、どの程度避けるかも、人それぞれでいいと思うんですよ。

それと同じで、観劇した感想をどう書くかも人それぞれでいいのかなと思って。ブイはレポ垢を作る人が多いようだけど、ふせったーを使ったりブログに書いたりとネタバレ避けをしているフォロワーさんの目に留まらないように配慮した行動を取っている方が多い印象です。でも、初日の感想があまりに流れてこなくて私が戸惑ったように、レポが流れてこないことへの戸惑いの声も少なくなかった。カテコでは「みんな『戸惑いの惑星良かったよ!』って広めてね!」と本人たちから言われ、これはもしやエゴサしても出てこないから…?と心配になってまたザワザワ。いや、それは思い過ごしだろうけどw

なぜか今回は特にネタバレ避けの気配が物凄くて、私も配慮はしたいけど何が地雷になるかわからないし、色々考えた結果、プロフに「※注意※ TTT1/22観劇済。ネタバレツイートをするかもしれませんのでご了承ください。」と注意書きを入れました。


最初はこんなツイートをしていました。その後、直接言われたわけじゃないけど「ネタバレするなら潜れよ」という意見を見かけて、周りの人に自発的に配慮するのはともかく、配慮を強要するのは何か違うのでは?同じ意味で、自衛を強要する私の姿勢も何か違うのでは?と思い直したのでした。気遣いがめぐりめぐって何だかややこしいことに。これは、ネタバレだけの話ではないですが。

そんなにネタバレが嫌なら初日に入ればいいじゃない、というのも一理あるけど、みんな初日に入れるわけではないし、初日の幕が上がる前にゲネプロやファンコールのレポが流れてくるからそれも避けないといけない。今回はパンフに曲名が書いてあるからネタバレ避けしてる人は観る前にパンフを開いちゃダメだよ!となったり、いや観劇前にパンフを開かないのは当たり前でしょ?と言われたり、ふぉぉパンフを買っても観終わるまで開かないのが当たり前だったのか!買ったらすぐ読むのが当たり前だと思ってたぜ!と目からウロコが落ちました。


今回の作品で「無意識・当たり前という感覚」について考えさせられたので、このタイミングでいろいろと自分の「当たり前」を見直すことになったのがすごく面白いなと感じました。まぁ、こんなめんどくさいこと考えてる人はそうそういないかもしれませんが。ご覧になった方々は皆さんどんな感想を持たれたのか気になります。

*1:「戸惑いの惑星」が出来たキッカケがトニセンの「不惑」という曲なので最初の頃は「フワステ」とか「フワミュ」とか呼んでたんだけど、ジャニーズフューチャーワールド(略称ジャニフワ)を観た時に、もしかしてジャニフワのトニセン版なのでは?!と閃いて勝手に命名