現時点の素直な気持ち

2021年3月12日16時、V6の解散が公式発表されました。
SMAPの時はもの凄い衝撃を受けてあまり眠れず、ブログに気持ちをぶつけたくらい動揺したのに、今回は何故かそこまでのショックを受けていないのです。ショックを受けていない自分に動揺したので、この気持ちはブログにぶつけた方がよいのでは?そうしたら見える化できるかも?と思ったので書いてみます。

V6の解散報道はこれまで幾度となくあって、一番大きい(?)のは2010年の初め頃だったはず。報道の真偽はともかくとして、当時は「V6ってまだ解散してなかったの~?」って世間から言われそうだなと感じていて、解散することよりそっちの方が悔しいな、と思ったのを覚えています。
2020年の初めに解散危機があった、みたいな記事もどこかで見た記憶があるのだけど、中身を読んでいないのでわかりません。
でも、今回は直前に全くそのような報道がなかったので、えっ?今??という驚きはありました。

2004年くらいからしか追いかけていない永遠の新規なので、ファンになった時にはすでに自担(まーくんさん)は30代半ば。私は光GENJI世代のため、アイドルは永遠ではないという感覚がありました。だからその頃から「この人いつまでアイドルやるんだろう…」という目で見ていたのです。
それは年甲斐もなく「アイドル」という肩書で活動することに対してではなく、「いつまで踊ることが出来るんだろう」という体力面の心配でした。
むかしむかし、V6の売りはアクロバットでしたが、その分よく怪我をしていました。いつしか売りはアクロバットからダンスへと変わっていきました。それでも年長グループにあるまじき激しいダンスで、歌の振り付けというレベルでは到底ありません。まーくんさんが2019年末に古傷の膝を手術しましたが、他のメンバーだって敢えては言わないものの痛みと戦いながら踊ってきたことは承知しています。
V6は歌唱レベルも高いと、私は思っています。たとえば「だろうか」*1は歌うま後輩たちの課題曲にもなっているし、6人全員のレベルが高くないと歌いこなせない曲がたくさんあります。売りがアクロバットからダンスに移ったように、ダンスから歌に移ったら身体の心配をしなくて済むのに、ということはずっと考えてきました。でも、「V6は踊ってくれなきゃ嫌!」というファンの気持ちもわかります。わかる、わかるよ〜。
20周年の時にも書いたのだけど、私がV6に求める最優先事項は「存続」だったのです。踊り続けるにしてもライブツアーにしてもレギュラー番組の全国放送にしても、まずは存続ありきだし、でもその存続するということ自体が難しいから、グループが存続できる環境にするにはどうしたらいいか、をずっと考えてきました。

V6の存続において体力と並ぶ課題だと思っていたのが、個人仕事との両立です。私はまー担だけど、そもそもまーくんさんにミュージカルスターとして活躍してもらいたくてV6を応援し始めたのに、2年に1本くらいしかミュージカルに出ない。ストレート舞台にも出ているけど、それでも合わせて年1本くらい。舞台俳優のキャリアとして信じられない。いや、アイドルとしてはそんなものなのか?でもライブツアーも2~3年に1回だが??などと呪いだしたらキリがない。「将来出てみたいミュージカルは、全部です!」なんて言ってる間にWSSもRENTも出られる年齢じゃなくなったことについて、どう思っているんだろう。私は正直ずっと焦っています。
剛くんも、舞台デビューしたのはまーくんさんよりだいぶ後だけど、演劇界のいろんな人から才能を評価されているわりに、舞台に出ない。年1本出ればいい方。舞台俳優のキャリアとして信じられない(リフレイン)
岡田くんが大河主役をした時も、イノが平日毎朝生放送をやっていた時も、何とかやってこれた。舞台は拘束期間が長いけど、V6には舞台に出るメンバーが多いからか、1年の中で舞台仕事を入れる期間がだいたい決まっているようで、長期スケジュール的には両立しやすい環境になっているんだろうなと理解はしている。しかし、それでも少ない。これはアイドルファンではなく、舞台演劇ファン目線からの気持ちです。アイドルファン目線で、もっとライブをしたり6人での活動をして欲しいという気持ちもある。身体は一つ。わかってる。わかってるし、無理はしてほしくないんだけど。
自分がV6と同年代だからか、彼らのライフワークバランスを自分事のように気になっていて、「私はほどほどに両立したいと思ってるけど、君たちはどっちも全力でやれ」なんて要求、とてもじゃないけどできない。そんな要求しなくても、すでに一つ一つの仕事は私なんか比べ物にならないくらい全力でやってることを知ってる。

そんなこんなで、「ずっとこのままの形でいてほしい」という思いではなく「次はどう変えるのか」という気持ちで見てきて、自分の中でも最良の答えが出せずに悶々としてきたところに、解散という答えが出されたのでした。正直なところ、寂しさよりも、終わりが見えたすがすがしさの方が勝っているのかもしれません。

自担の解散や脱退を受け止める感覚を知っておきたくて、宝塚を観るようになりました。いや、もちろんそれだけが理由ではないけれど。コンスタントに退団イベントが発生する宝塚。ご贔屓の生徒さん(タカラジェンヌ)を見送る気持ち、退団後の活動をどんな感覚で追うのか。ジャニーズと宝塚は全く同じではないけれど、ファン心理として共感できるところはあるかもしれない。本格的に宝塚を観始めたのが2016年なので、時期的にもそんな感じです。
宝塚は「いつか退団する」という覚悟がファンにもあるので、いざ退団が発表されると寂しい気持ちとか「もう少し長くいてほしかった」とか色んな感情が生まれるけれど、退団日に向けて心の準備ができていくし、見送るためのイベントがいろいろと用意されている安心感もあります。
2021年は雪組トップコンビと月組トップコンビの退団が予定されており、コロナ禍の中でもなんとか無事に退団日を迎えていただきたい、と心より願っておりました…が…!花組トップ娘役の退団、宙組トップ娘役の花組異動というビックリ人事が発表されたり、専科のミエコ先生(松本悠里先生)に続いて、轟悠さんまで退団を発表され、心の準備!できてねえ!!という状態になっております。専科のお二人(特に轟さん)は永遠に宝塚にいらっしゃるものだとばかり思っていました。はーーーいろんなことがある。あらゆることを想定しているつもりだったのに、全く想定出来ていないことが起きると人はここまで動揺するのですね。

それはともかく、11/1までの期間を楽しんでほしいというV6の気持ちはよくわかるので、私も全力で楽しみたいなという所存であります。
2020年末の嵐の活休も、最後まで楽しませるぞという意気込みを感じたし、それを見てきたことも安心感につながっているのかもしれない。
解散しても、またいつか再結成したらいいからね!
健くんが「綺麗な形で箱にしまう」という表現をしたけれど、SMAPが「綺麗に箱にしまってなどやるものか」という形で解散したので、どうやって再結成するのかずっとワクワクしています。after SMAPの一つの例として、V6がどんな風に退所メンバーと接していくかが見せ所だと思っているので、新しい形を期待しています。
宝塚はOGの交流が盛んで、今年も「エリザベート・ガラ・コンサート」としてOGたちが大集結します。ジャニーズOBも宝塚みたいに気軽に集まれるようになることを願っています。