SHOCK2013博多座

自担事以外では遠征しないルールにしてるのですが、二推しこーさまのために博多座まで行ってしまいました。今年のSHOCKは2、3月帝劇、4月博多座、9月梅芸というスケジュールで、確かに遠征しなくても地元でやってくれるのですが、でも!9月なんてキャスト変わるに決まってるじゃん?その違いも把握しときたいよね?という、結局二推し関係なくSHOCKが観たいだけでした。ちなみに去年も、さーや嬢のリカなんて有難いもの見逃せない!と帝劇に行ったのでした。素直になれ。

行ったのは4月27日マチネ公演です。博多座に行くのは初めてで、おもてなし感満載の売店に圧倒されつつ、でも凄く嬉しい!建物も新しいし、お弁当を食べる休憩スペースも充実してるし、女子トイレも多いし(重要)、観劇を楽しめる良い環境ですね。また機会があれば行きたいです。

今回の公演は、米町が抜けてフライングのサポートをふぉ〜ゆ〜が担当したり、若い岸優太くんがこーさま現場に初参加だったり、美波里さんの女性オーナーだったり、想像以上に手が入りました。ライバル屋良さんは経験者ですが、劇中劇とストーリーの重ね合わせがかなり変わっていて、大筋は今までと同じだけど全く新しいSHOCKでした。

SHOCKを遠征してまで観たくなるのは、1公演の中にやり過ぎなくらい詰め込まれていてチケ代に新幹線往復代を足しても元が取れる気がするからです。こーさまソロワークスの合言葉は「やり過ぎ」。博多座に観に行った頃ちょうど、ある舞台で公演時間を勘違いして寝過ごしてしまい休演というアクシデントがあって、どの舞台にもアンダースタディを付けるべきではって意見が挙がってたのだけど、SHOCKは派手な殺陣や立ち回りにアクロバットが満載なので、呼吸を合わせるためにも練習時間は2倍じゃ済まないだろうし、不慣れな人が入って事故を起こすくらいなら休演した方がマシなんじゃ、と考えながら観てました。

over30アイドルは「成長」じゃなく「変化」や「挑戦」でファンを魅了してくれます。振り幅の広い楽曲やパフォーマンスを見せてくれるブイにも毎度驚かされますが、同じSHOCKという演目を毎年変化させてくるこーさまにも感服です。違うものを見せたければ別の演目をやればいいだけなのに、SHOCKという枠組みは変えない。きっとこーさまが舞台で見せたいのは、自分の進化ではなくSHOCKの進化なのでしょう。最初は社長演出のトンチキエンターテイメントショー(褒めてます)だったと思うのですが、演出だけでなく曲もシーンも毎年変わってどんどん分かりやすくなっています。来年やるかは分かりませんと言っていたこともありましたし、それは実際今も変わらないのでしょうが、博多座や梅芸でもやって欲しいとオファーがあったり、トラヴィスに認められたりして、あの頃とはモチベーションは変わっているんじゃないかと感じています。

SHOCKはいつまで続けるんだろう、どんな終わり方があるんだろうと想像したら、ジュンピーが「死ぬかもしれないギリギリのアクションがやりたい」と言ってたのを思い出して、コウイチのように上演中のアクシデントで死んじゃったり、そこまでいかなくても突然舞台に立てなくなるパターンはかなりあり得るんじゃないかと思いついたら急に怖くなりました。今年からフライング補助役になったふぉーゆーが初めは凄く緊張していて何度かミスもあったと聞きました。コンサートのふぉーゆーは出来る子というイメージだったので、フライングも見慣れると演し物の一つとしか感じてなかったけれど、そんな子たちが固くなるくらい危険と隣り合わせなことを毎公演やってるんだと考えると恐ろしい。そんな思いをしてまで走り続けないといけないのか?その答えはSHOCKの中にあるのですが。

SHOCKの売りはフライングや階段落ちだとお茶の間には思われているかもしれないけど、実際観るとそんなのは次々繰り出される演し物の一つにすぎなくて、本当に驚くところは「これだけ色んな演し物をほぼ出ずっぱりで三十路こーさまがこなしてること」や「ショーマストゴーオン精神」じゃないかと思っています。OMGコンの売りはお姫様抱っこじゃなくて引き出しがたくさんあって色んな形で魅せ続けてくれる6人なんだけど、そんなこと短いWSでは伝えようがないよねっていうのと同じで。だから、何キッカケでも構わないから、とにかく一度でいいからみんな実際に観てみて、って言いたくなる。

ジャニワでSHOCKに興味を持ってもらえたり、優太くんをキッカケに若い子が観に来てくれるのが凄く嬉しかったです。こーさま現場は何故かほんとにびっくりするくらい年齢層が高くて(自分は棚上げ)固定客だけで埋まっちゃうイメージなので、もっと幅広く観ていただきたいと常々思っているのです。最近、ほくジェシを筆頭にキンキやこーさまの曲を歌ってくれるジュニアが増えてきたし、山田様もこーさま爆推しなので、後輩に影響を与える存在になってるんでしょうね。山亮・優太といった若者がカンパニーに入ったことで、これからのSHOCKに新しい風を持ってきたなと感じました。これまでは全員が幼い頃から同じように育った仲間ばかりだったのが、後輩キャラに対してコウイチはどう接するのかという興味が出てきました。今回はストーリーに絡む場面はあまり無かったですが、楽屋を飛び出した屋良を追うよう優太に促すコウイチは、今まで見たことがないコウイチだったので、カンパニー内の立ち位置などでまだ新たな見せ方ができそうな気がします。

1シーズンに何度も観るわけじゃないから覚えてないことも多いのだけれど、毎回観て良かったと心から満足できる作品なので、少しでも興味のある方は、何とかして観ていただきたいです。私の力で何とか出来れば良いのですが。今年はアニバーサリー回でつよさま観劇&お祝いという歴史的な出来事もありましたし(これが「歴史的」だという点においてだけでもいくらでも語れる)、このこーさまのライフワークはジャニーズ史を紐解く上でも大変興味深い題材だと思います。これから…これから本当にどうなっていくのでしょうね。とりあえず、初めて地元大阪で上演される9月に無事観られることを祈っています。