THE BOY FROM OZ 2022

OZについてブログを書く日が来るとは…。
2005、2006、2008年と3回上演された「THE BOY FROM OZ」が、なんと令和の世になって再演されることになりました。
本来は2020年に上演される予定でしたが、コロナ渦(今思えば、あの頃はまだ大したことなかった)の緊急事態宣言に伴い中止。2022年にリベンジ上演され、無事に全公演完走することができました。
公式サイトをいつまで残しておいてくれるか信用できないので、 グローブ座のサイトをリンクしておきます。

私個人の思い出としては、2005年2月の「NEVER GONNA DANCE」で初めてまーくんさんのミュージカルを観て「惚れてまうやろ!」となり、6月のOZ初演は東京公演(青山劇場)のみでしたが、FC1名義で2公演当選してしまったため(どちらも土日公演)、いきなり1カ月に2回東京遠征することになりました。その年はV6デビュー10周年ツアーもあり、「恋と弾丸」で完全に狂わされてブイ担として生きることを決意したのでした。
2006年からは大阪公演もあり、2008年は悔いがないくらい観たと思います。2008年の公演終了後にキャストの皆さんが記念品を貰ったとか、なんかそういう話もあり(曖昧な記憶)、これ以上の再演は無いのだろうなと納得して終えることができました。
納得はしていても未練はあるOZの亡霊たちは、後からファンになった人たちに「OZはヤバい」「何とかしてOZを見てもらいたい」「事務所が資料映像なら持っているのでは…」と呪い続けてきました。

まーくんさんが2016年のソロコン「ONE MAN STANDING」のオープニングでOZの「Not The Boy Next Door」を歌った時から、今回の再々再演への道筋ができたのだと思っています。亡霊たちが蘇った。2016年をキッカケに、2020年の上演に向けてグローブ座が準備を始めてくれたのでしょう、多分。

今回私が入ったのは、東京初日(土曜ソワレ)、翌週の日曜マチネ、大阪金曜マチネ、千秋楽(土曜マチネ)の4公演です。トニセンFC1名義で東京2公演が取れました。初演と同じ仕打ちを受ける関西人。せめて片方を大阪にしてくれたら…。しかし、チケットをいただけるのなら何度だって遠征します。コロナ禍でいつ公演中止になるかわからないので、更に予備で他の日程を確保しておきました。全公演誰一人欠けることなく上演されたのは、本当に奇跡。

グレッグ役について

メインキャストで前回までと変わったのは、ディック/ディー役の宮川浩さんと、グレッグ役の末澤くんです。グレッグ役は、2020年には寺西くんでしたが、スケジュールの関係で出演できなくなりました。
宮川さんについても後で語りたいのだけど、観る側にとっては、グレッグ役の変更がかなりのインパクトでした。
初演グレッグ役はIZAMくんでした。当時はビジュアルバンドで女装していた頃の中性的なイメージもあり「ゲイの恋人役」として受け入れやすかったし、まーくんさんと年齢も身長もあまり変わらないので、対等なカップルとして見やすかったように思います。
だから2020年にテラがキャスティングされた時には、あまりの若さに界隈が騒然としました。台詞から読み取れるのですが、いわゆる攻め受けで言えば、グレッグが攻めキャラです。SHOCKなどでテラのことは知っていましたが余計に全く想像がつかず、もうこれは観てのお楽しみだな!という境地に達していました。
2020年公演が中止になった後、2021年以降でリベンジ公演を企画しているだろうことは信じていましたが、待っている間にV6は解散を発表するわ、テラの舞台仕事はガンガン入るわで…。リベンジするにしても、テラのスケジュールがネックになりそうなのは察していました。だから、キャスト変更は受け入れられたのですが、新キャストにすえぴの名前を見て、ますます想像がつかず大混乱!すえぴは年下で小柄で、果たしてまーくんさんの彼氏に見えるのだろうか。
改めて調べてみたところ、実在のグレッグはピーターより5歳下だそうで、年下彼氏をキャスティングすることは理解しました(にしても若すぎるけど)。テラのグレッグは見ることが出来ませんでしたが、すえぴのグレッグをこの目で見てようやく納得できた感じです。

すえぴの舞台演技は見たことがありませんでしたが、グレショーで様々な演出家さんの元で舞台を作っていることを知っていたし、クリエで屋良くん主演の「ドッグファイト」に出演していたことも知っていたので、ブロードウェイミュージカルは初めてと言っても東宝ミュの経験があるという安心感はありました。
まーくんさんのミュージカルをブイ担以外のジャニオタさんに観てもらえる機会がなかなか無いのが、勿体ないなとずっと思っていました。後輩と共演すると後輩のファンも観てくれますが、TOP HATの屋良くんの前は、2005年のネバゴナすばるくんまでありませんでした。共演がテラでも新しい客層に観てもらえたとは思うのだけど、テラは既に外部ミュに出ている人だから、すえぴの方が今までミュージカルを観たことない方にたくさん来てもらえそう。私には「ジャニオタにミュージカルに慣れ親しんでもらって、ミュージカル人口を増やそう」というミュージカルファンとしての野心があります。
OZのプロデューサーさんがどういう意図でテラとすえぴをキャスティングしたのかは分かりませんが、私は好意的に受け止めました。

感想

私は初見じゃないので、OZがどんなストーリーなのかという説明は省いて、自分が今回どのような点が心に残ったか、という話だけします。

初日は正直、OZが上演されている現実を受け入れるので精一杯でした。2008年までに観ていたOZは確かに最高だったけど、50歳になったまーくんさんが演じることでガッカリしないか、この14年間に最高のミュージカルを他にもたくさん見てきたので「記憶ほど大したことないな」とならないか心配で仕方なかったのですが、それは杞憂でした。

今回観劇して心に残ったのは「戦争よくない」と「向き合えよ」の2点でした。OZの感想としてこれでいいのか心配ですが、私のブログなので素直に書きます。

ピーターの父・ディックは、戦争から帰ってきてアルコール依存症になりました。前回までは、アル中のディックのせいでピーターの幼少期に暗い影が落とされたと解釈していましたが、この14年の間に、戦争に行って心を壊された元兵士が定職に就けずアルコール依存症になる事例が多くあることを知りました。戦争に行く前は音楽好きだったディックが、アルコール依存症になり、家族から蔑まれ、自ら命を絶つ。マリオンは戦争が原因だとはわかっていてもディックを助けることはできなかったし、当時はこのような人たちを救う手立てはなかったのでしょう。現代社会は、過重労働などのストレスで心が壊れることは広く知られています。戦争に行くというのは、どう考えてもかなりのストレスを受けます。ウクライナへの軍事侵攻に心を痛め、日本国憲法第9条が危うくなっている今、戦争さえなければディックも音楽好きの父としてピーターの才能を手放しで喜べただろうに、ピーターのことを愛してくれただろうに、と考えてしまいました。
私の記憶にある団時朗さんのディックは乱暴な印象が強かったのですが、今回の宮川さんのディックは、うるさい!と声を荒げながらもオロオロする弱々しさを感じました。それが役作りの違いなのか、私の受け取り方の違いなのかは判りません。

ピーターは様々な局面で「向き合え」と言われ、「向き合うことなんて何もない」とはぐらかします。
テンダーフィールドで過ごした幼少期の思い出から始まりますが、父に関する辛い場面になると「やめて!」と遮り、「伝記でも子どもの頃の章なんて読み飛ばして、女王に会うところから読むでしょう?」と言い、テンダーフィールドを出るところから場面を再開させます。
ライザと結婚しようとするピーターに、ジュディは「よく考えなさい」と忠告します。ピーターのセクシュアリティが、精神的には女性を愛せても性的指向は男性であることを知っているため、結婚生活がうまくいかないだろうことを示唆しています。しかし、ピーターとライザは結婚し、そして破綻します。活躍の場を広げるライザと比べて、仕事がうまくいかないピーターは、ライザが留守の間に自宅でいかがわしいパーティーを開いたり、毎晩のように街に繰り出して遊ぶ生活を続けていました。
レンブラザーズを解散しようとクリスから言われた時もジョークでかわし、クリスは「そんなところが好きだぜ」と言って去っていきます。
エイズを発症したグレッグには「たちの悪い風邪が流行ってる」と言ってごまかそうとします。グレッグは向き合おうとしないピーターを許しません。「お前は自分のことばかり。他人のために何かしようなんて考えられない人間だ」
ピーターを心配して来てくれたライザには「ヨガのせいで時間の感覚が狂ってる」「骨と皮だけになってるのはスイカダイエット」とジョークを飛ばし、ライザも「新しいCDのジャケットを見せたかったな。紗をかけてもらったの」と話を逸らそうとします。本音が言えない2人ですが、ライザは「セックスなんて無ければ良かったのに」という正直な気持ちをこの時やっと言えました。
ピーターは、困難にぶつかってもジョークや快楽でごまかして生きてきました。私にも心当たりがあるので、ピーターが責められるたび、グサグサ刺さりました。いろんなことから逃げているし、家族であろうと本音で語れない。
そもそも、ピーターの父・ディックがアルコール依存性になったのは戦争後の苦しみを紛らわせるためだろうし、鞍の修理ばかりしていた祖父も息子のディックに向き合わず逃げています。
ディックがピーターの歌う姿を窓の外から見守りながらも、本人に直接褒めないのは、才能を開花させ明るい未来を夢見ているピーターの姿と、戦争から帰ってきて何もできなくなった上に酒に溺れている自分の姿を比べて、ピーターに向き合うことが出来なかったからではないかと感じました。

前回までは、マリオンの「泣かないで」という言葉を軸にして作品を観ていました。ピーターには、辛いことがあっても泣かずに笑っていなくてはいけない、という呪縛があるのではないか。自らがエイズになったこともジョークにするピーターに「涙ひとつこぼさなかったんでしょう」とライザが言いますが、それがピーターの普段の姿だからなのでしょう。しかし、そんなピーターでもグレッグのことを想うと涙があふれます。グレッグへの愛情の深さが伝わる場面です。再再演の時などはかなり泣いていて、涙が収まるまで次のシーンに移れないほどだったように記憶しています。
同じ作品でも受け止め方が変わるものなんだなぁと、しみじみ感じました。

前回までと今回との違い

14年経ってるのでもっと変わるものだと思っていましたが、びっくりするくらい変わりませんでした!化け物か!!(褒めてる)
衣装や振付は少し変わった気がするし、台詞の言い回しも変わったところはあります。もうぼんやりとしか憶えていませんが…。

「テンターフィールドを後にします」と「アカデミー賞を授賞しました」の箇所は、客席の反応がイマイチなのを受けてピーターがもう一度「後にしてもいいですよね?!」「聞いてました?アカデミー賞ですよ?!」などと更に拍手を要求する、という掛け合いです。今回も初日近くは、素でどう反応したらいいのかわからない人が多くて反応が芳しくなかったのですが、東京公演が終わって大阪公演になると、今回公演のリピーター率が上がったためか、一発目の拍手からわりと大きくなっていたことに驚きました。でも、ここは拍手がもらえないというお約束のギャグなので、一発目の反応はイマイチなのが正解だと思うんですよね…。前回までとは客席の反応が変わっていて、戸惑ったシーンです。

ジュディとピーターが結婚について話す場面の「もれなく私がついてくる」は、前回は「お化けだぞ〜」風に脅かすようなクスッと笑わせる言い回しだったのが、シリアスなニュアンスになっていました。この変更は、今回のも良いなと思っています。

2幕最初のバイ・コースタルは「選べやしない〜」の途中で前回までは客席いじりをしていたのが、コロナ禍の影響なのかカットになっていました。ピーターが客席に降りて選んだ観客を舞台に上げ、一緒に腰回しをして、お礼にチェキを撮ってプレゼントする、という流れだったと思います。マーダーでも観客を舞台に上げるくだりがあって、今年の再演では観客の代わりにスタッフが上がっていました。OZではカットになって、個人的には良かったなと思ってます。選ばれる人によってモヤッとすることもあったのと(ピーターはどんな相手でも面白くするのですが!)、観客を選ぶ流れがグダグダしがちだったので。今回はその代わり、ピーターが1人で腰回しをしていました。ドラムの音に合わせて腰を回しているのかと思いきや、腰の動きを見ながらそれに合わせてドラムを叩いているようだったので、アドリブに即座に対応できてすごいな!と驚いてしまいました。

どちらの海岸でも仕事がしたい、というバイ・コースタルの歌詞をグレッグが貶す台詞、「ゲイの客からは裏切り者だと思われるし、そうじゃない客からはヒステリックな女王様だと思われる」と今回は言ってたのですが、私の記憶では前回までは「ヒステリックなオカマちゃん」だった気がします。「オカマ」という表現自体はジュディやディーの台詞に残っているので、作品としてNGなのではなく、グレッグなら言わないだろうという判断で変わったのかなと思いました。グレッグは確か、ラジオシティーの場面でもピーターのことを女王様と言っていて、2人のシーンは多くないけれど、我々の見ていないところではさぞ女王様なんだろうねぇ〜(ニヤニヤ)となる台詞です。
今回のグレッグからは「プライドが高いテキサスの男」という設定が伝わったので、その後の「ピアノ弾きなんかに自分のキャリアを投げ出したと思いたくない」「死に際にスープの器を掴んで投げつける」という言動に説得力がありました。こんなプライドの高い男から女王様と呼ばれるピーター…一体何を…。

グレッグが登場するのは2幕からですが、1幕でライザの不在の隙にパーティーを開いているのがバレる場面(コンチネンタル・アメリカ)で、ピーターがソファでイチャイチャしていた男性をグレッグと勘違いしてしまったレポがありました。私も似てるなと思ったので、勘違いするのも理解できました。初演再演でこの役をやっていた方のことは覚えていますが、思えばパッと見IZAMくんに似ていたかもしれません。今年のグレッグは今年のピーターの好みのタイプなんだな、と1幕のこのシーンで確信しました。

作品としての違いではないけれど、キャスト、特にアンサンブルさんのSNSで公演中に舞台衣装を見ることが出来たのが、今回の大きなトピックスです。14年前はまだTwitterInstagramも普及してなかったんですよ…。元々目が2つしかない上に、限られた視界もほぼ出ずっぱりの自担に奪われがちなので、色んな衣装で出てくるアンサンブルさんを見分けることがなかなか難しく、どの方がどんなお役で出られているのか気になっても分からずじまいでした。なので、舞台衣装姿でどんなお役かを知ることができると、次の観劇で確認しよう!と思えて、結果的に視野が広がってよかったです。ジャニーズの出演者との写真も自由に上げてもらえたら良いんですけどねぇ…。でも、ネットの舞台レポに写真が上がるようになっただけでも大躍進です。

ネットと言えば、OZを観た方の感想をたくさん目にすることが出来たのも嬉しかったです!前回まではブイ担くらいだったので…。
Jr.担さんは「ミュージカルの坂本くん」を観るのが初めてという方がほとんどで、思っていたより遥かに上手くて驚いたという声が多かったです。よっしゃよっしゃ。
あまりに褒められると調子に乗ってしまうのですが(私が)、ちょうどOZと同時期に帝劇でやっていた「ガイズ&ドールズ」を観まして、まーくんさんレベルに歌がうまい人も、演技がうまい人も、顔がいい人も脚が長い人も、ミュージカル界にはいっぱいいるんだよな、と実感したので、調子に乗りすぎずに済みました。スキルとかスペックとかじゃなく、「これを坂本昌行に演じてほしい」というミュージカル作品に今後もっと出会ってくれたらいいな、と願ってやみません。

OZは宝塚

OZのシーンは全部好きなんだけど、特にひとつだけ選ぶとしたら、迷わずロケッツです。ラジオシティー・ミュージックホールのザ・ロケッツに入りたいという、子供の頃からの夢を叶えて、いっぱいスパンコールの付いたキラキラの白燕尾を着るピーター。ここのラインダンスと、ピーターの笑顔が大好き!
このキラキラ成分が欲しくて毎年SHOCKを観てきたし、年一のSHOCKでは物足りなくなって宝塚を観るようになりました。

OZを観た方の感想で「宝塚だった」というものが多くて、確かにメインキャストに鳳蘭さん紫吹淳さんという宝塚OGがいらっしゃるのだけど、それだけが理由ではなくて(それならドリボも宝塚になる)、「宝塚で観るっぽいもの」という印象を与える要素がOZにはあるということなのでしょう。実際の宝塚は様々な演目をやっているのだけど、一般的に「宝塚っぽい」と思われる要素でOZにもあるものってなんだろうな〜と考えてしまいます。私もなんとなくは分かるけど、評論家じゃないからうまく説明できません。「宝塚っぽさ」「ミュージカルっぽさ」「ジャニーズっぽさ」ってあるよね。実際の中身は多岐に渡ってるんだけど。

フィナーレの「I Go to Rio」に入る前のピーターの台詞「その日が来たら仕方ない。だって、みんなにだって来るんだから」も大好きです。死期が近づくピーターが凄い熱量で歌い上げる「旅立つ前に今一度」で圧倒された後に、「死はあなたにも訪れるんですよ」と笑顔で言われると、毎度、ハッとさせられます。自分もいつか死ぬ…どうすれば…となったところで間髪入れずに「陽気にいきましょう!」とリオのサンバが始まるのがとても良いフィナーレ。宝塚でもこんなにシームレスにフィナーレに移れない。必ず歌唱指導*1が入る。
SHOCKで言えば、「旅立つ前に今一度」が「夜の海」で、「I Go to Rio」が「CONTINUE」だと思っています(持論)。「You、なんで最後にこんな暗い曲をやるの?」とジャニーさんに怒られたことでお馴染みの「夜の海」ですが、その後にフィナーレとして全員白い衣装の「CONTINUE」があるから、清々しい気持ちで観終えることができます。ミュージカルならどれでもフィナーレがあるというものでもないので、フィナーレの清々しさが欲しければ、SHOCKか宝塚を観るのが確実です。
ちなみに、私がSHOCKで1番好きな「SOLITARY」は、OZで言うとライザのショーとロケッツを足したものだと思っています(持論)。だからSHOCKはだいたいOZ。

OZの今後

長々と書いてきましたが、まだまだ語れるので、ひとまずこのあたりにしておきます。
オーブとオリックス劇場のキャパで全公演できたとは言え、やっぱり円盤とか音源とか配信とか、何らかの手段でもっと多くの人に観てもらえたり形に残って欲しいという気持ちは山々です。
OZカンパニーの皆様が座長を初めとして「じゃあ、またね〜」みたいな軽いノリなので、これはまた近いうちに再演してくれることを期待するしかないな!と思っています。今回チケットを取りのがしたとか、始まってから話を聞いて興味が湧いたという方も、次回は観ていただけると嬉しいです。本当にやるかどうかは知らんけど!

*1:宝塚用語で、フィナーレの最初に出てきて一人で歌うスターさんのこと